直方市植木にて、句碑の移設工事。お墓以外の石材のこともお気軽にご相談ください!
遠賀、鞍手、中間、北九州を中心とした地域にてお墓のお仕事をさせていただいております、共同石材株式会社の中嶋です。直方市植木にて、句碑の移設工事をご依頼いただきましたので、移設工事の様子をご紹介いたします!
直方市植木 句碑の移設工事
以前にお墓のお仕事をさせていただいたお客様からのご紹介で、移設工事のお問合せをいただきました。保存されている句碑の移設をお考えで、まずは「こういう工事はできる?」というお尋ねでした。
こちらが移設前の句碑です。二つの句碑が並んで建てられています。右側の句碑が草で隠れてしまっているところからも、なかなかお手入れが行き届かない状況が分かります。こちらにずっと置いておくのも忍びないと考えた保存会の方々が、近くの公民館に移設したいとお考えでした。
左側は地元出身の俳人の句が彫られているそうです。おそらく地元で採れたと思われる自然石を使って作られていました。高さ、幅ともに1mくらいの大きさがありました。状況を確認して、移設先の方も確認させていただきました。
移設先は、移設元から車で2,3分のところにある公民館の一角です。
入口の右隣にお庭のような場所があり、木の下の印の場所に移設することになりました。移設先の状況なども確認してお見積りを差し上げ、工事をお任せいただきました。
工事が始まりました。句碑があった場所は、クレーン車で入ることができる車付の良い場所でした。二本の釣りベルトを石にしっかり取り付けて持ち上げます。
吊り上げた句碑を、トラックに慎重に積みます。底面がまっすぐにカットされているので、それほど古いものではないようです。地中に埋まってしまっている状態ではなかったので、簡単に吊り上げることができました。
右側の句碑も同じように吊り上げてトラックに積みます。周りの草を避けて、ベルトを取り付けます。
慎重にトラックに積み込みました。2,3分の移設先まで移動して設置工事に移ります。
句碑のあった場所は、このような状態でした。草が周りにたくさん生えていましたが、句碑自体は土に埋まっていなかったことが分かります。
移設先で据え付けを開始しました。設置場所の土を少しだけ掘り下げます。
掘り下げた場所に、セメントでしっかり固定しながら設置します。
据え付け完了です。セメントがしっかり固まったら周りに砂利を敷き戻して工事完了です。
移設工事が完了しました!
右側の句碑も同様にしっかり固定して据え付けました。移設・据え付けの際は、保存会の皆様が見守ってくださって、設置場所や向きなど、色々とご指示をいただきながら進めました。文字はどちらも手彫りで彫られた味わいのあるものですが、色がほとんど取れてしまっているので、後日保存会の皆様で色を入れて仕上げていただけるそうです!皆様が句碑をとても大切に思われていることが伝わります^^
今まであった場所はあまり人目につかない場所でしたし、草に埋もれてしまっていたので、どんな句碑なのか、どんな意味のあるものなのかも分からない状態でした。それがこうして移設され、地域の文化としてしっかり後世に残すことができると保存会の皆様にとても喜んでいただくことができました。公民館にお越しになった方の目に留まりやすい場所なので、これからも皆様で大切に守っていただければうれしい限りです。このたびは弊社にお声かけいただきましてありがとうございました。
今回は、句碑の移設をご紹介いたしました。弊社は普段お墓に関するお仕事をいただくことが多いですが、こうした句碑や記念碑の移設などの石材に関するお仕事も時々いただきます。重量のある石を移設するには専門的な工事方法や道具も必要になりますので、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。